イルミネーションは、都市の装飾に新たな意味を与え、観光客にとっては夜の散策に出かける良いきっかけとなります。アーティストと化した技術者の手による斬新な公共のライトアップが、歴史的建造物のみならず、現代アートや、時には産業施設までをも、華麗に変身させます。
フランスの「光のデザイナー」たちは、この分野では世界のパイオニアです。また同時に、技術の進歩は、省エネにも成功しました。「持続可能な」イルミネーション(*) は、ライトアップをより美的なものとし、ライトアップされる対象の価値を高めつつ、節電をも可能とするのです!
多くの町が、イルミネーションという革新的な視覚効果による町のアイデンティティー作りや、光を使った演出、フェスティバルの1シーンとしての「光のフレスコ画」などに取り組んでいます。中には、年間を通じて楽しめるものもあります。瞑想的で魅惑的な夜の街歩きに出かけましょう。
リヨン:光の祭典 Fete des Lumieres 2009年12月5日から8日 どの町のイルミネーションもそれぞれに素晴らしいものですが、ローヌ・アルプ地方の中心都市リヨンのイルミネーションは、中でも代表的なものです。光の祭りは、すべての住民たちが窓辺にロウソク・ランプを置いていた1850年代に起源をもつ一大イベントです。現在では、4日間続くお祭りで、世界中から優れたアーチストを迎えて様々な作品が展示されます。
今年で20年目を迎え、毎年100万人から200万人の人々が訪れるこの人気のイベントは、フランスを代表するイルミネーション・イベントであり、200ヶ所あまりのモニュメントや橋が光でライトアップされるほか、丘や川岸などの地理的な場所も光によって美しく演出されます。さらに、ラリュ修道院やフルヴィエールの展望台のほかに、アノンシアード公園やファンタスク通りなど、新しいビュー・スポットも生まれました。
リヨンは、また、国際イルミネーション都市クラブ(LUCI)を創設し、最新の技術を教えるプロ養成学校も多く擁しています。
トロワ:シャンパーニュ地方の都市の歴史をライトアップ アーサー王伝説や12世紀のフランスの詩人クレティアン・ド・トロワが描いた人物をテーマに演出される夏のスペクタクルである旧市街散策のタイトルは「光の町」。
お芝居を見ているかのような雰囲気の中でのそぞろ歩きは、所要時間1時間で、無料で参加でき、夏の週末には、毎夜、1000人以上の人々が訪れます。来年の夏は、ぜひお越しください。歴史建造物へのライトアップは、年間を通じて行われています。
トゥールーズ:ガイド付き夜の散策 バラ色の町と呼ばれるトゥールーズでは、2004年からライトアップを行っており、その翌年には、電気気候工学組合 SERCE主催の全国プロフェッショナル・コンクールで、一等賞を受賞しました。
ガロンヌ川の岸辺(青いライン)や、町の建築遺産であるサン・セナン・バジリカ聖堂や野外コンサート会場のプレーリー・デ・フィルトル、サン・ジョルジュ広場、ウィルソン広場、ダルバド教会、ノートルダム・ド・ルルド教会、レイモン六世広場、オーギュスタン美術館などが、ライトアップで美しく浮かび上がります。観光局では、バスや徒歩でめぐる「光のコースParcours Lumieres」や「夜の絵画Tableaux nocturnes」と題したガイド付き見学を実施しています。
文化イベントの「9月の春Le Printemps de septembre」の一環として行われる「ノマードのソワレles soirees nomades」の時も、町が光のアクセサリーを身にまといます。
アミアン:大聖堂のもう一つの顔 夏季~9月20日までのイルミネーション・フェスティバルの期間、アミアンのゴシック様式の大聖堂の正面を飾る彫刻全体が、色とりどりの光で照らされます。13世紀に建てられたアミアンのノートルダム大聖堂は、この光の演出効果で、夜の間だけ、中世当時の色彩を取り戻します。市内の他の建物や現代建築もライトアップされ、各地区を美しく彩ります。
サン・ナゼール:都市イルミネーションのパイオニアである港湾都市 ライティング・デザイナーのヤン・ケルサレ Yann Kersale の手による「ドッグの夜」は、この分野では先駆的なイベントで、年間を通じて毎晩、港や造船所のクレーン、かつて潜水艦の基地だったコンクリートの要塞が、赤と緑の光で彩られ、フランスでもユニークな産業と海洋の遺産を持つ町の典型的な都市化の歴史を物語ります。
ルーアン:演出されたセーヌ川 サイロや港のクレーン、橋、塔のライトアップが、川の風景を美しく彩ります。27階建ての県立古文書館の塔は、普段は質素で厳格な雰囲気すらありますが、夜には、光の点をちりばめた巨大なキャンバスと化します。
光の都パリ 町のシンボルであるエッフェル塔をはじめ数多くの歴史的建造物がライトアップされるパリにとって、光の都という呼び名は、まさにこの町の魅力を一言で表します。
ブーローニュ・シュール・メールBoulogne-sur-Mer :北の港、芸術と歴史の町 漁業と商業の港町ですが、市内のモニュメントを説明してまわるガイド付きの夜の見学コースを実施しています。
アラス Arras:ピカルド・フランボワイヤン様式の建築 見事な鐘楼と英雄広場が美しくライトアップされます。
ラ・ロッシェル La Rochelle 商業港にそびえるカイヤール Caillard の巨大クレーンが光をまとい、強大な昆虫に変身します。これは優れた芸術作品であると同時に、経済面でも大成功を収めました。なぜなら、この巨大なライトアップの費用は、年間わずか500ユーロなのです。
シストロン Sisteron デュランス川が流れる岩だらけの谷間に点在する古い村ですが、岸壁とその上に立つ城塞をライトアップしています。ここでも、最新の技術により、従来の3分の1の電力で輝度は何倍にもアップさせることに成功しました。
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(*)「持続可能な」現代のイルミネーションとは・・
大量に電力を消費する巨大なプロジェクターも、光より熱を放出する白熱灯も、今や過去のものとなりました。LEDやダイオードやその他の高圧ナトリウム灯や金属ヨウ化物などの新世代の電球とより信頼性の高い素材が、イルミネーションのスタイルと用途を格段に進歩させつつ、電力消費量を減らすことを可能にしました。
「持続可能な」イルミネーション実施例 ◎ルーアンの27階建ての塔をライトアップする7800個の照明に必要な費用は、1時間わずか5ユーロです。 ◎サン・セナン・バジリカ聖堂 Saint-Sernin の巨大な鐘楼のライトアップにかかる電力消費量は、家庭用アイロン2個分にすぎません。
こうしたタイプの照明は、都市の靄への影響も少なくします。従来の照明では、星空を見えにくくしてしまうのです。また、例えばシーズンオフは照明を減らすなどの複数のシナリオを想定し、自動化することも可能です。 |
夏の終わりや来年のために、イベントの日付をしっかりメモしてください。花火大会やレーザー光線を使ったイベントは、短期的なものですが、祝日のみならず、フランスの名所での夜のイベントの一つです。
サン・クルー大花火大会(パリ) Grand Feu de Saint-Cloud パリ、2006年9月12日 サン・クルー国立公園の滝の前で、2万人の観客(席料25~56ユーロ)が見守る中、2時間20分にわたり、ヨーロッパでも最大規模の花火大会が行われます。花火に先立ち、一流のピアニスト、フランソワ・ルネ・デュシャーブルによる演奏も行われます。
国際花火フェスティバル(カンヌ) festival international pyrotechnique カンヌ、2010年夏 花火フェスティバルとスペクタクルの開催。夏の間、高級リゾート地のニースで、世界各国の優れた花火師がコンクールでその腕を競います。
花火芸術フェスティバル(クールシュベル) Festival d'art pyrotechnique de Courchevel 2010年2月 山岳地帯での冬の花火大会。1週間にわたり、最高にシックなスキー場の空に花火が打ち上げられます。
花火の夕べ(シャンティー) Nuits de feu de Chantilly 2011年6月 隔年で開催される大規模な花火大会ですが、シャンティーイ城周囲にあるル・ノートル庭園で改修工事が行われるため、次回は2011年に開催します。
アヌシー湖祭り Fete du lac d'Annecy 毎年8月 1860年にアヌシー湖のほとりでナポレオン三世のために行われた「ヴェネチア祭り」の伝統を引き継ぐ祭りで、何十年も前から毎年8月の第一土曜日に開催され、大勢の観客を集めています。
花火コンサート(タロワール) Les Pyro-concerts de Talloires 毎年8月末 アヌシー湖の対岸で1996年より開催されている花火大会とクラシック音楽のコンサートを合わせたこじんまりとしたフェスティバルで、美しい入り江に浮かぶ桟橋の上で行われます。
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