不況ムードの影響か、はたまた健康志向の現れか、このところ日本でもなにかと話題になっている自転車。人気の高まりにつれて久々に自転車に乗り始めた皆さんも多いのではないでしょうか?
毎年7月の3週間、3000㎞以上の距離を走破してフランスを一周するツール・ド・フランスは自転車ロードレースの最高峰です。ちょうどフランスではバカンスのシーズンとなり連日テレビやラジオで中継されるレースの様子に人々が一喜一憂する姿が見られます。もちろん日本でも例年中継がありますのでご覧ください。ライダーたちの背後に映し出される起伏に富んだ美しいフランスの風景に見入ってしまうこと請け合いです。
競技は個人戦と団体戦の二つの要素を持っています。個人総合のポイントリーダーが着る栄光のイエロー・ジャージ<マイヨ・ジョーヌ>がツールのシンボル。チームは9名で構成され、メンバーはエースが高得点を得られるようにサポートします。チーム間の駆け引きも大きな見どころです。
走行ルートはフランスを中心に周辺国を組み込んで設定されますが、カタールや日本が誘致に乗り出したとも伝えられています。ルートは毎年変更され、通過地に選ばれると町や村を挙げてのお祭り騒ぎとなります。スタートやゴール地には自転車の飾りがあふれ、道路にも選手を応援するメッセージがスプレーで書き込まれたりしてにぎやかです。アルプスとピレネー、二つの山岳ステージを毎年含むのが恒例で、個人や団体のスピードタイムトライアルも組み込まれます。特に山登りのステージでは沿道の応援にもいっそうの熱がこもります。超人的な体力が要求されるスポーツですが、休憩も兼ねたTGVや飛行機での移動を組み合わせて最終ステージのパリを目指します。最後はシャンゼリゼ通りを7往復半して凱旋門に向かってゴール!集団が猛スピードで駆け抜ける姿はまさに疾風怒涛のごときで、その迫力に圧倒されます。 2009年、第96回大会のスタート地は南フランスのモナコ公国。紺碧の地中海をバックに、自動車のF1グランプリでお馴染みの市街地コースを含む15㎞の個人タイムトライアルでロードレーサーたちの熱戦の火ぶたが切って落とされます。パリ決戦の前日には実質的な最後の大勝負、<プロヴァンスの巨人>モン・ヴァントゥーの山岳ステージも設定されるなど興味深いコース設定となりました。またガンを克服して前人未到の7連覇を達成したランス・アームストロング選手も引退を撤回して来年のツールに出場することを先頃明らかにしており、新たな話題を呼んでいます。
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スタート |
ゴール |
距離 (km) |
| 7/4 |
モナコ |
モナコ |
15 |
| 7/5 |
モナコ |
ブリニョル |
182 |
| 7/6 |
マルセイユ |
ラ・グランド・モット |
196 |
| 7/7 |
モンペリエ |
モンペリエ |
38 |
| 7/8 |
ル・キャップ・ダグド |
ペルピニャン |
197 |
| 7/9 |
ジェロヌ |
バルセロナ |
175 |
| 7/10 |
バルセロナ |
アンドラ・アルカリス |
224 |
| 7/11 |
アンドラ・ラ・ヴィエイユ |
サン・ジロン |
176 |
| 7/12 |
サン・ゴダン |
タルブ |
160 |
| 7/13 |
リモージュ |
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休憩日 |
| 7/14 |
リモージュ |
イスーダン |
193 |
| 7/15 |
ヴァタン |
サン・ファルジョ |
192 |
| 7/16 |
トネール |
ヴィッテル |
200 |
| 7/17 |
ヴィッテル |
コルマール |
200 |
| 7/18 |
コルマール |
ブザンソン |
199 |
| 7/19 |
ポンタルリエ |
ヴェルビエ |
207 |
| 7/20 |
ヴェルビエ |
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休憩日 |
| 7/21 |
マルティニィ |
ブール・サン・モーリス |
160 |
| 7/22 |
ブール・サン・モーリス |
ル・グラン・ボルナン |
169 |
| 7/23 |
アヌシー |
アヌシー |
40 |
| 7/24 |
ブルゴワン・ジャリユ |
オブナ |
195 |
| 7/25 |
モンテリマール |
モン・ヴァントゥー |
167 |
| 7/26 |
モントロー・フォー・ヨンヌ |
パリ・シャンゼリゼ |
160 |
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総走行距離 |
3445 |
観光とツールを両方楽しもうという方に、2009年のルート上で観戦しやすそうな都市をいくつか簡単にご紹介しましょう。
●モナコ Monaco 国際的なイベントやカジノで知られる地中海の高級リゾート、モナコへはニースからのアプローチが最適です。パリに次いで発着回数の多いニース・コートダジュール空港は各地からのアクセスに優れ、パリからは30分毎にシャトル便が出ているほど。飛行時間は1時間強です。南仏の青い空と海が待っています。崖の上に立つ鷲の巣村エズと組み合わせた観光がおすすめです。 コート・ダジュール地方の情報
●モンペリエ Montpellier 古代ローマ時代の地中海沿いの街道に築かれた都市。世界で最も古いとされる医学大学ではあのノストラダムスも学んでいます。コンポステラ巡礼路の重要地点であり、また今も若い人たちの活気にあふれるファッショナブルな街です。晴天日は年間300日。フランス人が暮らしてみたい街として、その高い人気も頷けます。 ラングドック・ルシヨン地方の情報
●マルセイユ Marseille フランス第3の都市マルセイユへはパリから空路で1時間。新幹線TGVでもパリから3時間弱です。旧港を見下ろす丘に建つノートルダム教会からは、昔も今も聖母が船乗りたちを見守っています。岩窟王ことモンテクリスト伯の話で知られるイフ島やブイヤベース、オリーヴから作るマルセイユ石鹸などは日本でもおなじみですね。遊覧船で小漁村カシへ向かって断崖の入り江カランクの風景を楽しむもよし、また少し足を延ばせばセザンヌの故郷エクス・アン・プロヴァンスもあります。マルセイユは地中海圏の中心都市として再開発も進み、2013年の欧州文化首都にも決まっています。 マルセイユの情報 2013年欧州文化首都マルセイユ
●コルマール Colmar アルザスワインの都コルマールの旧市街は小ヴェニス<プチット・ヴニーズ>と呼ばれます。パステルカラーの壁木造りの家並みを縫うように運河が流れ、なんともロマンチックな風情があります。リクヴィールやカイゼルスベルクなどワイン街道の村々へのアプローチにも最適。シンボルのコウノトリや民族衣装などの郷土色も豊かな美食の土地です。 コルマールの情報
●アヌシー Annecy アルプスの山並みに囲まれた清らかな湖のほとり。初夏ともなれば窓辺や路地のいたる所に色とりどりの花々があふれます。空の高さと空気のうまさを実感できる街。アヌシー湖の周辺にはタロワールなど名だたるリゾートがあり、美食のレストランも点在します。山の向こうはツール名物のル・グラン・ボルナン峠やアラヴィ峠です。 アヌシーの情報
ツール・ド・フランス公式サイトはこちら
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